「私には、なぜ人の不幸な未来が見えてしまうの?」これ以上考えられないほど最悪の誕生日を迎え、悲しみのどん庭にいた仁美。

「理想の当主になって頂きたいとは思わない」という衣更月の一言から、自分が“顔のない後継者”だと思い悩む花頴。

「俺以外に誰がいる?」傲岸不遜にして毒舌。

現代のロミオとジュリエット、高貴なるファースト・ラブ・ストーリー。

遠野の老舗旅館「迷家荘」の番頭として平穏な日々を過ごしていた司貴の元に、突然担当編集者が会いに来た。

横浜本牧の片隅に佇む弦楽器修理工房『響』。この店のオーナー響子さんは、美しいが人間嫌いの風変わりな女主人だ。

新人税関職員の千々石天使が、いつものように横浜港に届いた積み荷を検査していると、大量の土が詰まった謎の棺が見つかる。

大和八郎少年、コードネームは“本部X13”。彼に下された指令は、上海郊外の米軍秘密要塞の発見・爆破であった。

新宿署の組織犯罪対策課の刑事・宗谷弘樹が拳銃で殺害された。

公休日の早朝に特別捜査本部に招集された神奈川県警心理職特別捜査官の真田夏希は、殺人事件の発生した横浜へ向かった。

「この庁舎内に鬼がいる」真剣な顔で告げる陰陽師ベニーに、鬼丸は正体を隠し続けることに限界を感じ始めていた。

彼ほど個性的な人間にお目にかかったことはない。同居人の凛堂である。

この本がなければ禁止シリーズは生まれなかった――幻のデビュー作復刊! 受け取った人が次々と謎の自殺を遂げるというメールが高校2年生の津田楓のもとに届いた。

海里の平穏な生活に大きな嵐が! ばんめし屋のクリスマスレシピも必見! 兵庫県芦屋市。

妖怪狸と孤独な少女。二人のほほえましい関係にほのぼの、ほろり。

1969年、イケイケで無類に楽しく、でもちょっといかがわしい、そんなテレビに誰もが夢中だったあの頃―コミックバンド「ザ・トレインズ」のボーヤとなって芸能界入りした19歳の葛西靖之(チャコ)は、個性的なメンバーや業界人たちに振り回されていつも忙しい。

その帽子を手にした日から、冴えない人生は美しく輝きはじめる。舞台は1980年代。

美貌ながら醜い人面瘡を持つ少年と物憂げな美少女が巻き込まれる異形の愛憎劇を描く「夜光虫」をはじめ、サスペンスフルな展開で読者をとらえてはなさない、怪奇と耽美に包まれた華やかな犯罪絵巻全8篇 ――横溝正史が生んだもう一人の名探偵・由利麟太郎と

ぼくという人間を形作った街――新宿ゴールデン街での青春を描く自伝小説! ゴールデン街のバー「マーロウ」のアルバイト坂本は、店主でコメディアンの斉藤顕の酒乱に悩まされながらも、この街での生活を楽しんでいた。

彼女を追い詰めたものは何か――。組織の中で闘う女性警察官の真実。

ドゥインターとのある約束を果たすため、ロークの所有する洒落たバーに現れたイヴ。

フィラデルフィアに住むサリーは、優等生プログラムでセント・ジュード大学に入ったばかりの17歳。

社会人になった持田冬香は、満開の桜の下、同窓会の通知を受け取った。大学時代―あの夏の日々。

ついに明らかにされた、ドクター・ハートレスの目的。 その内容に苦悩するエルメロイII世。